住みよい社会の実現に 株式会社ダイカ

ドライマットのご紹介

ドライマットとは?(NETIS登録番号 CG-220028-A)

今回、弊社取扱商品のドライマットをご紹介させていただきます。

ドライマットは、中村建設株式会社様(所在地:山口県宇部市)によって開発された商品です。

中村建設株式会社様は、これまでに吸水ポリマー土のう「水ピタ」や濁水処理装置「ミズコシタロウ」などの環境対策、防災対策の資材を開発されています。

その中で、ドライマットは防災対策の役割を担う商品の一つで、近年多発している豪雨に伴う法面浸食や表土の流出を防ぐことを目的としているもので、ポリエステル製の立体網状構造体(ウェーブネット)に特殊セメントモルタルを含浸した厚さ5mmの複合マットです。

使用前は柔らかい状態であるため、容易に地面の凹凸にフィットさせることができ、敷設後、雨水や散水を行う事によってセメント分が水和反応を起こしてギプスのように硬化し、法面の浸食防止・防草対策の効果が期待できます。

本体は三層構造となっており、上層シート、ウェーブネット補強素材+セメントモルタル、下層シート(遮水性素材)で構成されています。

上層シートは、45゜エアーミックスバーナー法(JIS L 1091:1999)による防炎試験に合格した難燃性に優れた素材を採用していますので、火気厳禁箇所の施工にも適しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドライマットの特徴

①本体が軽量であるため、人力での施工が行いやすい

 

 

 

 

 

 

 

ドライマットは、最も重いもので約29㎏(スタンダードタイプ10m巻)と軽量で、人力の施工が可能です。

幅も600㎜と手で持ちやすい幅となるよう考慮して製作されておりますので、人力での持ち運びも容易です。

重機が入れない狭い場所、山中などの資材搬入が困難な場所での施工におすすめできる商品となっています。

施工に関しても、アンカーピン・粘着テープ等を用いてマットを固定しますので、防草シートや植生マットを敷設するのと同様の施工方法となり、比較的容易に施工を行うことができます。

②産業廃棄物の減容化(容積を減少させること)が可能な構造

使用後、廃棄を行う際にマット樹脂材料とセメント材料を分離させ、分別ができるよう製造されています。

上層シート(透水性難燃素材)をはがし、ウェーブネット+モルタルの層の両サイドを引っ張ることで、ウェーブネットとモルタルを分離させることができます。

モルタルに関しては産業廃棄物としての処理が必要となりますが、上層シート、下層シート、ウェーブネットに関しては一般廃棄物として処理が可能であるため、産業廃棄物の減容化が可能です。

 

 

 

 

 

 

 

施工手順

①法面清掃工

ドライマットは硬化前には柔らかいため、緩やかな地形の凹凸にフィットさせ敷設ができますが、法面清掃工(抜根・伐採・地均し・小石の除去)を行うことで、地面とドライマットの隙間が埋まり、よりドライマットの浸食防止・防草対策の効果が向上します。

 

 

 

 

 

②ドライマット敷設

ドライマットを法面上部からシートを垂らすような形で敷設します。(横張での施工も可能です。)

ドライマットの下層シート(遮水性素材)に傷が入らないよう十分に注意をして行います。(下層シートへ傷が入った場合、傷から水が漏れだす恐れがあるため)

ドライマットを地山に沿って敷設します。ドライマットの重ね代は5㎝で、アンカーピンで固定していきます。

マット本体に重ね代部の印がついていますので、その印に合わせて重ねます。

アンカーピンは50㎝ピッチで上部から打設していきます。

 

 

 

 

 

 

※写真の現場では防草効果をより高めるため、黒マルチシートを下部に敷いて施工を行っています。現在は、雑草の生育に必要な光や水が入り込む可能性が高いドライマットの重ね代部に黒マルチシートがついたドライマット「羽根(黒マルチシート)付」があります。

③散水工

必要に応じて、ドライマットに散水を行います。

雨で硬化させることも可能ですが、少雨の時期や暫らく雨が降る予定がない場合は、ホース等でまんべんなくゆっくりと散水を行います。

ドライマット敷設の作業は、散水を行って終了となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドライマットの適用箇所

法面の浸食防止対策や防草対策で主にご使用・ご検討いただいています。

狭い場所での施工が容易な商品であるため、モルタル吹付工事の施工が難しい場所や畦畔補強、排水路の補強など様々な用途でご使用いただけます。

 

 

 

 

 

まとめ

今回ご紹介したドライマットは、容易に施工ができ、浸食防止効果・防草効果が見込める製品となっています。

ご紹介したドライマット(スタンダードタイプ)の他に、軽い軽量タイプや防草に特化した羽根(黒マルチシート)付タイプもあります。

ドライマットのご検討・お問い合わせはこちらから受け付けております。

人気の土砂災害・
斜面防災対策コラム